ワシントンDCでアフリカ系アメリカ人の歴史・文化を学ぼう

07/01/2019 BY Feisty Staff

つよくあかるくたくましく生きるみなさまのパワーアップ&リチャージにおススメの旅・アメリカのデスティネーションをご紹介!行って、見て、食べて、飲んで、あなたは何を感じるでしょうか?アメリカを大股で歩いてみましょう!今回は、ワシントンDCにある National Museum of African American History & Culture( 国立アフリカンアメリカン歴史文化博物館)についてお伝えします。

 

 

“African American (アフリカンアメリカン)”とは、アフリカ系アメリカ人のこと。肌の色から”Black” と呼ばれてもいますが、アフリカからやってきた彼らのルーツをベースにした呼び方が、African American です。アメリカが植民地だった1600年初頭から始まったとされる奴隷制度。アフリカ系アメリカ人の歴史は、非人間的な奴隷としてアメリカ大陸に連れてこられたところから始まりました。その歴史の1ページ目からドキュメントした36000点以上の展示物が、ここ国立アフリカンアメリカン歴史文化博物館にはにつまっています。アフリカ系アメリカ人の生活・歴史・文化に特化した全米唯一の国立博物館です。

 

圧巻!総工費5億ドル!超モダンな博物館

スミソニアン協会の第19番目の博物館として5億ドル(約550億円)をかけて建てられた博物館は、ワシントンDCの観光名所、ナショナルモールと呼ばれる国立公園内にあります。

ワシントン記念塔を目指せば博物館はすぐそこ!

そこは、1960年代に公民権運動が展開された場所であり、アメリカの黒人の歴史を記すにはとてもふさわしい場所。そして、初のアフリカ系アメリカ人大統領となったバラク・オバマが大統領在任中に開館を祝うことができ、全米のアフリカ系アメリカ人にとってそれは誇り高き出来事でした。

オープニングセレモニーの様子は、こちらから。

博物館は地下から見て回りましょう。巨大エレベーターに乗り込み、連れていかれる先は、まるで奈落の底に落ちたような感覚を覚える空間。奴隷としてアフリカから連れてこられた日々からのアフリカ系アメリカ人の詳細な記録を目の当たりにします。地下は3つのフロアからなる History Galleries(歴史ギャラリー)で、一番下のC3からC1へ時系列に並べられた展示品を見ながら傾斜路をあがっていくようになっています。フロアごとのテーマは、このように分かれています。

C3: Slavery and Freedom 1400-1877
奴隷制度と自由
C2: Defending Freedom, Defining Freedom: The Era of Segeregation 1876-1968
自由を主張、自由を定義:人種分離の時代
C1: A Changing America:1968 and Beyond
変わりゆくアメリカ

リンチの写真など目を覆いたくなるような歴史の現実をつきつけられます。アメリカの長くて暗い歴史の爪痕を目の当たりにします。それでもそこから這い上がって、自分たちの力で自由を手にしたアフリカ系アメリカ人。その努力のプロセスが、今までわたしたちが知らなかった事実が、時系列に展示されていて、見学者を圧倒します。

© Collection of the Smithsonian National Museum of African American History and Culture[/caption]

博物館の各所に、ビデオカメラの前で見学者の声を記録できるブースが設定されています。何を語っても自由です。実際に自分の先祖が奴隷だった人が伝え聞いたことを語ったり、人種差別について感じたことを語る子供などの動画が、後日YouTuBeで紹介されています。あなたも思いの丈を記録に残してみませんか?

 

ファイスティーなアフリカ系アメリカ人女性たちのムーヴメント

公民権運動中の女性たちの活動はメディアでもあまりとりあげてこられなかったようですが、博物館内には、ファイスティーな女性の活躍にもスポットライトが充てられています。

 

下から上へ、時代経過とアフリカ系アメリカ人の栄華に感動

奴隷時代から始まった展示物は、博物館の地下から上へとあがっていくほどに時代が進んでいきます。

奴隷時代からの歴史を学んだ後に見ると感動もひとしお。2008年に初のアフリカ系アメリカ人の大統領となったオバマのブースの前では、その歴史的意義を実感し、胸が熱くなります。

 

奴隷の時代から差別と闘い続けたアフリカ系アメリカ人。[/caption]

逆境に屈することなく、独自の文化を築きあげてきました。博物館の上層階には、音楽・スポーツ・芸術などさまざまな分野で成功を収めたアフリカ系アメリカ人の歴史がつまっています。

ファンにはたまらないスーパースターの展示品をいくつかご紹介しましょう。[/caption]

★ショウビジネス界一番の働き者とも称されたミュージシャン、ジェームズ・ブラウンの1965年のコンサートのポスター&ギター

© Collection of the Smithsonian National Museum of African American History and Culture[/caption]

© Collection of the Smithsonian National Museum of African American History and Culture[/caption]

★プリンスが1990年の Nude Tourで使用したタンバリン

© Collection of the Smithsonian National Museum of African American History and Culture

 

★NBAスター マイケル・ジョーダンが1985年に履いていたシューズ

 

© Collection of the Smithsonian National Museum of African American History and Culture[/caption]

 

さあ、そのほかにどんなレア展示物があるか、自分の目で見に行ってみましょう!

アフリカ系アメリカ人独自の文化を学ぶには、「食」も重要ですね。博物館内のカフェでは、彼らのソウルフードも堪能できます。

 

Sweet Home Cafe でソウルフルな「食」を体験

C3 から C1 の展示を見たらひと休み。地下のコンコースにあるのが Sweet Home Cafe
博物館のカフェフードと見くびることなかれ!セレブなシェフをエグゼクティブシェフに迎え、アフリカ系アメリカ人の食文化の歴史も舌で学べるレベルの高いソウルフードがいただけます。ここでの食事の時間もしっかり予定していきましょう。フライドチキン・BBQポーク・カラードグリーン・コーンブレッドや、クレオール料理など本場のソウルフードがいただけますよ。


フライドチキン・ポテトサラダ・オニオンリングにビール!レベル高し!

充実の Museum Shop で、グッズや書物をお土産に

カフェからエスカレーターにのって1階に戻ったところには、Heritage Hall と呼ばれるスペースに、Museum Store があります。博物館に収められている展示物に関する書物や、アフリカ系アメリカ人が生み出したアート・工芸品・こどもたちのオモチャなど、ユニークな品々がそろっています。ここでしか手に入らないレアグッズは、お土産にぴったりです。

 

ワシントンDCに旅をするなら、ぜひおとずれてみてください。

National Museum of African American History and Culture

場所・開館時間

ナショナルモール
1400 Constitution Ave.NW
Washingotn, DC 20560

毎日 10am 5:30pm

入場方法

入場無料
ピークタイムには事前に入場時間帯を予約する必要あり。
Walk-up Days あり

アフリカン系アメリカ人の苦しみ、戦い、努力ーそして今があること、ぜひこの博物館を訪れて自分の目で見て、体験してください。彼らに敬意を表し、またわたしたちも逆境に負けず生きる力をもって、これからもファイスティーに生きていきましょう。

さあ、今日も、つよくあかるくたくましく!
Let’s Go Feisty!


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